山崎豊子

暖簾

山崎豊子さんの処女作だそうです。 淡路島から大阪に出てきた山田吾平が昆布を商う浪花屋で奉公を始め商人として成功してゆく話です。話は、2部構成になっており、前半では吾平が主人公に、後半は息子の孝平の話しになっています。商いの王道を外すことなく…

花のれん

花のれん (新潮文庫)落語のようなストーリーだ。 呉服屋の商売がなりたたず、寄席通いの趣味を生かした寄席の経営を始める夫であったが、寄席がうまく行くと妾宅でポックリと逝ってしまう。その後の寄席を女将が経営してゆく話です。大阪が舞台だが、どこか…

白い巨塔

財前五郎死す。 最高裁への上告を待たず、末期癌に倒れ逝くことにより作品は収束する。 控訴審に敗れた財前五郎のその後が続々編として綴られても良かったのではないか、あっけない結末であった。その後の、里見は、東 佐和子は、佐々木家の人々は、浪速大学…