糖尿病は薬なしで治せる

ここに書かれていることは、まったく、タイトルのままである。
筆者は53歳で糖尿病と診断されて、薬を飲まずに血糖値を安定した状態に保っている。
糖尿病との付き合い方のタイトルを見つけては買うのだが、「この著者は本当に読者(糖尿病患者)のことを考えているのだろうか」と思わせるものがほとんどの中、よい本をみつけた。
糖尿病は薬なしで治せる (角川oneテーマ21) 渡辺昌著」国立がんセンターの部長でった著者は、弱ったすい臓を酷使するだけで膵臓の機能を回復することのない薬を使わずに、食事と運動だけで糖尿病を克服している。
どの書にも、合併症の怖さは書かれているが、高血糖のどの状態で合併症が出てくるのかということすら明確に書かれていない。
私も含め、多くのⅡ型糖尿病(高血糖症)患者は自覚症状のないまま、「はたして自分は、本当に病気なんだろうか」と感じているのではないだろうか。定期的な血液検査をし、A1C
の値に一喜一憂してはいるが、自分の病状がどの程度悪いのか、良いのかは、主治医も明確にしてくれない。結局、いつもの薬を飲み続けることになってしまいます。
渡辺先生は、ほんの中で、A1Cの値についても目安となる値を示してくれている、また、なんといっても、先生の実践が語られています。
書籍の中で、簡易血糖検査器をつかい、食前、食後、30分後、1時間後、2時間後、空腹時、運動前、運動後など常に血糖値の変化を調べたと書かれています。私も、同じようなことをしています。同じようなことをしている人が、いるもんだと、ひとり感心しています。(大先生になんていうことをいっているんでしょうね)運動後に血糖値が上がっていることも経験しています。血液中の血糖値が少なくなるんだから補充しているんだろうな。。。くらいに考えていたのですが、先生の解説によりすっきりしました。

この本は、糖尿病と診断された方、境界型としんだんされたかたに、ぜひ読んでいただきたい1冊です。

糖尿病は薬なしで治せる (角川oneテーマ21)

糖尿病は薬なしで治せる (角川oneテーマ21)