大地の子

山崎豊子さんの大地の子を読んだ。山崎豊子さんの作品はどれをとってもすばらしい。とにかく引き込まれます。フィクションでありながら、小説を書くために徹底した取材をし長い時間をかけて書かれている。「不毛地帯」や「沈まぬ太陽」を読んだときにも同じことを感じていたことを思い出しながら書いています。

これは、日本人戦争孤児である陸一心の物語です。敗戦直後の中国で祖父と母を亡くしてからの波乱の人生が山崎豊子さん流に綴られています。長年にわたる取材をもとに、一心の創造を絶する悲惨な日々が続きます。ときには、ほっとさせられる場面のあるけれど、すぐに場面は一心の窮地に変わって行くのです。

ぜひ、ご一読を、

大地の子 一 (文春文庫)

大地の子 一 (文春文庫)

沈まぬ太陽〈1〉アフリカ篇(上) (新潮文庫)

沈まぬ太陽〈1〉アフリカ篇(上) (新潮文庫)

不毛地帯 (1) (新潮文庫)

不毛地帯 (1) (新潮文庫)